子どもの「できた!」が教えてくれる、親にとっての幸せ

子どもは、毎日少しずつ学び、気づかぬうちにたくさんの「できる」を積み重ねています。

いつも一緒にいると、小さな変化にはなかなか気づけないもの。けれど、ふとした瞬間に「あれ?こんなこと、いつの間に…」と驚くことが何度もあります。

特に成長を実感するのは、行事の節目や新しい学年が始まったとき。ついこの間お宮参りをしたばかりのような感覚なのに、あっという間に七五三の衣装を選ぶ時期が来て、気づけばもう当日。時間の流れの速さに、思わず胸がぎゅっとなります。

幼稚園に通いはじめた頃も、最初は毎朝泣きながら登園していた娘。親としても、後ろ髪を引かれるような思いで送り出していました。けれど数日経つと、笑顔で「いってきます」が言えるようになり、「今日は〇〇したんだよ!」と教えてくれる姿に、こちらまで笑顔になりました。

そんな娘は未就園児の頃、親子クラスでは楽しそうにしていても、お友達には興味を示さず、先生に話しかけられると私の後ろに隠れてしまうようなタイプでした。スーパーで自分でお菓子を選んでレジに持っていくことはできても、店員さんに話しかけられると恥ずかしそうにモジモジする姿が印象的だったのを覚えています。

だからこそ、入園後すぐに園に馴染めるとは正直思っていませんでした。絵本で園生活をイメージさせたり、話を重ねたりしながらも、初日の号泣には胸が締めつけられました。でも、想像以上に順応は早く、1週間もしないうちに笑顔で登園できるように。

言葉もどんどん増え、ひらがなも少しずつ書けるようになり、クリスマスのお遊戯会では大きな声で歌う姿に思わず涙がこぼれました。

成長が嬉しい反面、「まだ小さなままでいてほしい」と願ってしまう自分もいて、お誕生日のたびに複雑な想いがこみあげます。

日々の育児は決して楽ではありません。でも、こうした一つひとつの変化が、かけがえのない宝物になっていくことを、私は知っています。


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